先生という仕事を始めて約10年。
先生という仕事は、自分はいつもここにいて、生徒さん達が変わっていく様子を見守る仕事でもあるのかな、と感じています。
例えば、先日の年賀状。
大学の講師をしていたときに受け持った生徒さんたちが毎年送ってくれるのですが、結婚して母親になっていたり、たくさんの生徒さんをコンクールに出場させたり・・と、大学生だった彼女たちが幸せに過ごしている様子を知って、毎年本当に嬉しく思います。
また、小さな可愛い生徒さんたちは、いつの間にか中学生や高校生になり、難しい曲が弾けるようになっていたり、勉強や部活が忙しくなって教室を卒業された子もいます。
大人の生徒さんでは、もうすぐサロンコンサートをされる方も!
皆さん、それぞれに変化して行かれます。
そういう生徒さんたちを間近で見ていると、私もそろそろ次のステップに進む時期なのかな・・と感じるようになりました。
多少、その余裕が出てきたということでしょうか。
私には、こんなコンサートをしたい、という夢があるのですが、思っていた以上にやろうとしている曲が難曲で、亀の歩み・・・。汗
日々忙しく暮らしていると、あっという間に1年くらい経っています・・・。
練習も、ちょっとまとまった時間ができたらやろう!とか、落ち着いて気持ちが乗ったらやろう、なんて思っているとあっという間に一日終わり。
まとまって1時間なんて取れない日も当たり前のようにあります。
先日、大学の同級生のバイオリ二ストが書いていた言葉を読んで、はっとしました。
「練習は、気分が乗っても乗らなくてもどんなときもやるもの。練習はその人を裏切らない。
楽器で新しい世界を見たければ、練習がどうしても必要なんだ」
(確かに本当にそうだ!)と思って、まずはとにかく、気分が乗ろうと乗らなかろうと、10分時間ができたらピアノの椅子に座ろう、と決めました。(笑)
1時間ないとできない練習もある一方で、10分の中でできる練習というのも必ずあるもの。
何をするか決めて10分座ると、結構できたりするものです。
私はピアノで新しい世界を見てみたい!
さて、来年の今頃はどんな世界が広がっているかな。