自宅でのレッスンを始めて8年、9年になるでしょうか。
教える仕事というのは、教本に使うものはある程度限りがあるので一見同じことを教えているように見えて、日々異なり、学ぶことが本当に多くあります。
今日は、久しぶりにYちゃんの笑顔が見えた日で、ほっとしました。
Yちゃんはしばらくの間、レッスンでの表情も暗く、すぐに「できない」「わからない」という言葉を発するようになっていました。
Yちゃんの年齢であれば、決して難しいレベルのものではないことははっきりしていましたが、Yちゃんがこれだけ「できない」と言うのだから、さぼっているわけではなくて本当に難しいのかな・・本当にできないのかな・・・と、もっとすごく簡単なものにすべきなのか・・一体どうしたら良いのかと考えていました。
そして先日思い切ってYちゃんとお母様と一緒にお話しをして、今の状態を脱するにはどうしたら良いか、ということを共に考えました。
そして、今は教本に沿って基礎を鍛えるよりも、yちゃんが弾いてみたいと思える曲をやってみよう!ということになり、今日から教本を離れて新しい曲を始めたところでした。
その曲はYちゃんのちゃんにとって簡単な曲ではないのですが、今日はいらしたときから表情も明るく、レッスンでも発してくれる言葉が増えて、とても嬉しく思いました。
何かがうまくいかないときには、小さなことでも良いから何か変えてみる、ということの必要性を改めて思いました。
そして何かを変えてみて良い変化があればそれを続けてみる。
逆にダメであればまた何かを変えてみる。
私はいつも、試行錯誤です。
上手くできるときばかりではないけれど、お母様、生徒さんが心を開いて下さると、そこには対話が生まれ、「その生徒さんにとってどうすることが一番良いのか」という共通の、最も大事な目的に向けて共に考えることができます。
解決策はYちゃんのように他愛のないものであったり、ひょんなところに出るということもあります。
ピアノのレッスンは、ただピアノを上手くするというだけではないと私は思っています。
ずっと変わらぬ信念は、生徒さんがピアノによってより豊かに、幸せになって下さること!
私は自分が苦しんできた経験から、本気でそう願っています。
生徒さんもお母様も、気軽に色々ご相談頂ければ嬉しいです^^