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音は「聞こえる」のではなく「聴く」


レッスンをしていると、曲の最後の音を弾いたら気が抜けてしまい、最後の音はおざなりになってしまっているということがあります。

もしくは、長い音が聴ききれていないため、長い音になると間が持たないのか、少しずつ短めになってしまうとか・・。

ピアノの音は、一度弾いてしまえばとりあえずは鳴ってくれます。

例えば鍵盤ハーモニカだったら、息を吹いていなければ音は消えてしまいますよね。

ピアノは音が勝手に鳴ってくれるせいで、「弾いたらそれで終わり」ということになりがちで、そこが難しいところでもあります。

鳴らしながら、「はあ終わった~。帰ったら何を食べようかな~」なんて考えてしまっていてはいけませんね💦

生徒さんには、音が生まれ、そして消えてゆくまで、つまり、どのように打鍵するかということと同じくらい大事なこととして、どのように離鍵するのか、ということも考えて頂きたいなと思いつつ、レッスンしています。

小さな生徒さんには、例えば一音を鳴らしてもらって、その音が完全に消えてゆくまで、じっと耳を澄ませて聴いてもらう、ということも音を自ら積極的に聴く練習になるように感じています。

4歳の生徒さんでも、ただばしゃばしゃ意味のない音を出すのではなく、「音を作ること」、そして、ただ聞こえているだけではなく、「音を積極的に聴く」耳を鍛えることは可能です。

ただ上手く弾くだけではなく、弾いていて心が深く満たされるような音楽を求めていきたいなぁと思います。


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