中学生のときから、毎週新幹線で横浜までレッスンに通っていました。私はまだ近い方でしたが、北海道などから飛行機で通われている生徒さんなど、日本全国から生徒さんが通われていました。
そのときの恩師は大学までお世話になりましたが、朝の新幹線で行ったら帰りは21時くらい・・というくらい、熱心な先生でした。
私も我ながら、一生懸命学びました。
私のレッスンの時間が終わるとよく、レッスン室の奥の部屋で練習をして待つように言われ、
他の生徒さんのレッスンの合間に呼ばれ、レッスンの続きをする・・というような感じでした。
その先生がよく、私がピアノを弾き始めようとすると、
「構えが違う!」
とおっしゃり、弾き始める前に止められることがしばしばありました。
今になってみると、先生がおっしゃっていたことがよくわかるのですが、そのときはまだぼや~んとしていましたね💦
私も今、生徒さんたちのレッスンをする立場になってみていると、弾き始める前から、いい演奏になるのかならないのか、わかるようになってきました。
最初の一音をどう出すか。
ただ何となくばしゃっと出してしまうのは、音楽を感じていない証拠です。
そして最後、どのように終わるかもとても大切です。
弾き切ってすっきり終わる場合もあれば、音楽が徐々に消えていくように、余韻を聴きながら終わっていく場合もあります。
余韻を聴きながら静かに消えていく場合、手やペダルは、底の方からそろそろと、徐々に離していくことになります。
そして離すのは、手は鍵盤の上まで。
つまり、鍵盤は押さえなければ音は鳴らないので、それ以上、上に離す必要はなく、鍵盤を触ったままで良いのです。
ふんわり上に離してしまう子供の演奏をよく見ますが、それは余分な動きです。
音楽と、身体の動きは一致しています。
私は時々自分が弾いている姿を録画して見てみるのですが、そうすると自分の余分な動きが客観的によくわかり、そういう箇所はやはり音楽的にも違和感があって、ショックを受けることがあります(^-^;💦
ときどき自分の演奏する姿を録画してみるのもお勧めです。